孤独のグルメで有名!三燈舎で平日ランチミールス

最近すっかりカレーづいてしまい、ある暑い平日の昼下がり、孤独のグルメというドラマで、主人公の五郎さんが食べに行ったお店として有名になった「南インドの軽食と定食 三燈舎(さんとうしゃ) SANTOSHAM」へ行って来ました。
SANTOSHAMとは、シェフの出身地のマラヤーラム語で「幸せ」という意味なのだそうです。

お店はメトロとJR合わせて最寄り駅が5駅もあるという、とっても好立地な環境。
今回は最寄り駅の中では最も遠いJR御茶ノ水駅から向かいましたが、およそ下り坂を真っ直ぐ進んでいくと着くので、それほど遠い感じはしません。
テレビでも見た赤字の店名が書かれた白い壁には、OPENの看板と並んで、平日ランチメニューと、本日の日替わりカレーが貼られていました。

ドラマでは土日ランチとディナーでのみ提供している料理が食べられていましたが、平日はふむふむこんな感じね…と軽く確認し、早速階段を上って入り口へ向かいます。
ドラマの影響からか大人気店となっているそうで、かなり待つだろうか…とドキドキしつつお店へ向かうも、ちょうど席が空いてすんなり入ることが出来ました。ラッキー!
しかしすぐに後から人が来て、階段に待機列が出来ていたので、やはり人気という噂は間違いないようです。

店内はこじんまりとしており、テーブル席とカウンター席合わせて17〜18席くらいでしょうか。
満席だったため写真は控えましたが、白を基調に、アンティークっぽい調度品が可愛らしい、どちらかというと、落ち着いた雰囲気の小洒落たカフェのような感じです。

席に通されると、各席にメニューが。
またそれとは別に、小さな黒板に書かれた本日のカレーのメニューも持って来てくださいます。
店員さんは皆さん感じが良く、忙しい筈なのに、落ち着いた丁寧な接客をしてくださるので、どことなく癒され、それだけで来て良かったと思えました。
人気のお店は、店員さんの印象も良いことが多いですね。

平日ランチメニューはA set、B set、C setの3種類。
A setは、本日のカレー1種に、ライスと、ドーサ(米と豆のクレープ)かバトゥーラ(揚げナン)。
B setは、本日のカレー3種に、同じくライスと、ドーサまたはバトゥーラ。
C setは、本日のカレー3種に、サンバル、ラッサム、パパド、ライスと付いて、ドーサまたはバトゥーラという、ミールス使用になっています。
オプションメニューやドリンクメニューもありますが、総じて比較的リーズナブルな印象です。
ミールスを提供してくれるタイプのインド料理屋さんは、どちらかというと若干リッチなイメージがあったのですが、平日ランチとはいえ、この立地でこの価格ならリピーターも多そうな気がしました。

さて、この日の本日のカレーは

辛口:マトンキーマとポテト
中辛:ケララ・アンダ・カレー(ゆでたまご)
マイルド:茄子とオクラ

となっており、どれも気になるのはもちろん、良心価格のミールスに惹かれて、C setのランチミールスを注文。
しっかり食べたい日だったので、チョイスはバトゥーラにしました。

Cset ランチミールス 1,200円(税込)

お客さんは多いですが回転は早いようで、そんなに待つこともなく料理が提供されました。
揚げたてのバトゥーラと、これぞミールス!長粒米が嬉しい、シンプルめの一皿です。
土日やディナーメニューのような明らかな豪華さはありませんが、ランチですし十分な満足度。

真ん中がぷっくり膨らんで、狐色に揚がったバトゥーラは、見た目だけで食欲をそそります。
食べてみても、期待を裏切らぬ風味ともっちり具合が美味しい!
どちらかというと噛みごたえのある生地感で、普段ベーグルやハード系のパンが好きなタイプの方にはたまらない味わいかと思います。
ライスも、日本米を提供するお店も多い中、しっかり長粒米で安心の美味しさ。
パパドはパリサクで軽〜い!
揚げて油っぽさが気になるお店もありますが、こちらはめちゃくちゃ軽くて繊細な極薄のお煎餅を食べているかのようです。

カレーは右から反時計回りに、辛口のマトンキーマとポテト、中辛のケララ・アンダ・カレー(ゆでたまご)、マイルドの茄子とオクラに、ラッサム、サンバルです。
全体的にシャバシャバ系で、カレーはどれも好きですが、強いて言えば北より南インド系のカレー好きとしては、そうそうこれこれ!こういうの欲しかった!と、安心感を覚える一皿。

マトンキーマとポテトは、まさしく辛口で、スパイスしっかり。
けれど、以前訪れた「ゴンド」や「バワン」のカレーよりは辛さ控えめで、どちらかというと食べやすい辛口な気がします。(と言っても、隣のカップルは「結構辛いね〜」と言いながら食べていたので、十分辛いのは辛いです。)
挽き肉状のマトンも、ものすごく具沢山というわけではありませんが、羊の独特の風味がいい具合に効いていて物足りない印象はありません。

ゆで卵のカレーは、一見沈んでいて見えませんが、半分に切られたゆで卵がゴロンと入っています。
程よい辛さで、ちょっぴりクリーミー。

茄子とオクラは、安心のマイルド。
口内辛さ大渋滞の時には、貴重なオアシスとなれる優しい味わいです。
また、どこのお店に行っても刺激的な辛さに襲われることの多いラッサムですが、こちらは思ったよりもずっと辛くない!
トマトの酸味が美味しい、あっさり酸っぱめスープという感じです。
サンバルも、豆のドロっと感は少なめのサラッとあっさりタイプで、よくサンバルとラッサムは日本のお味噌汁みたいな位置付けと言われますが、それを裏切らない優しめの味わいです。

「ゴンド」や「バワン」は、カレー1種で十分完結する美味しさに仕上がっていましたが、こちらのカレーは、ミールスの醍醐味でもある、色々なカレーをご飯にかけて混ぜて食べる楽しみがしっかりあるカレーでした。
一つ一つもちゃんと美味しいのですが、一つ一つが強過ぎず、色々なカレーを、色々なパターンや割合で混ぜながら、好きな味を探る…日本米とは違うパラパラの軽いライスがカレーの汁気を吸って混ざり合い、時々パパドをふりかけてアクセントにしたりしながら、色々な味や香り、食感を満喫することでグッと美味しさが増す気がします。
ミールスはライスおかわり無料のところが多いですが、こちらも漏れなくおかわり出来るので、モリモリ食べたい方も安心・満足のランチです。
シェフ曰く「ケララそのままの味」ということで、異国っぽさを十分味わいつつも、個人的には、ミールス初体験の方でも受け入れやすい、食べやすいタイプなのではないかな?という感じがしました。

次回はぜひ、ドラマで食べられていたサントウシャミールスやドーサをいただきに、また行きたいです。

神田エリアで同じくインド系の「Indian Street Food & Bar GOND」や「南印度料理 TOKYO BHAVAN(トーキョー バワン)」の記事はこちら!

「南インドの軽食と定食 三燈舎」の場所はこちら!

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