国の重要文化財にも指定されている、旧朝香宮邸を活用した東京都庭園美術館に行ってきました。
当時フランスで流行していたアール・デコ様式の邸宅で、そのデザインや技術、文化的な側面からも、歴史的な価値の高い建造物です。
展覧会を開催中に限り、その建物内に入ることができます。(展覧会の準備期間中は、庭園のみの公開となっています。)
この日は、蜷川実花さんの「瞬く光の庭」展が開催されていました。
なかなか見ることの出来ない建物内ですが、展覧会によっては撮影が可能なエリアもあり、それらの写真も交えながらご紹介しますね。
玄関から入り受付を抜けると、まずは大広間がひろがっています。
そして写真でご紹介出来ないのが残念な次室や小客室を通り、大客室、大食堂へ。
展示物を眺めながらも、建物そのものがとても魅力的で、さまざまな装飾や調度品に目がいきます。
大食堂の次は、撮影不可の喫煙所と、こちらもご紹介出来ず非常に残念な、大理石やガラスでアール・デコ特有の装飾が施された素敵な階段を上がり、2階へと向かいます。
2階広間からまた順に、若宮寝室や居間、書斎などなど各室を抜けると、光の差し込むベランダに。
今回は写真が展示されていてカラフルな光の空間になっていましたが、展示の無い時は庭園を一望できることでしょう。
黒と白の大理石の市松模様の床も印象的です。
新館に移動するとミュージアムショップがあり、展覧会に因んだグッズと庭園美術館のグッズ、美術関連の文房具なども買えるようでした。
またギャラリーでは蜷川実花さんのインタビュー映像や、蜷川実花さん節が発揮された演出空間で「胡蝶のめぐる季節」という蝶に誘われながら四季の花々をめぐる映像作品が上映されていました。
そして「カフェ・庭園」でちょっと休憩、ティータイムを過ごすこともできます。
よかったらそちらの記事「東京都庭園美術館のcafé TEIENでティータイム」もご覧ください。
カフェで喉を潤したら、楽しみにしていた庭園へ。
先ほどまで中を観覧していた本館を外から…
また、こちらも重要文化財である茶室「光華」も見ることが出来ました。
中に入って、茶道具の展示も撮影OKと懐が深いです。
この日の展示茶道具は夏の特別公開のもので、いかにも涼しげな風情でした。
茶室のそばには日本庭園が広がっています。
本館側には芝庭や西洋庭園が広がっており、エリア毎に趣が変わるのも面白かったです。
都会の真ん中とは思えぬほど敷地内は木が多く、この時期は蝉の大合唱もすごかったです。
木々のいたるところに蝉や蝉の抜け殻があり、急に田舎の自然を思い出しました。
また、正門横には、お洒落なレストラン「Du Parc(デュ・パルク)」が。
こちらはカフェとは違い、レストランのみの利用も可能なようですので利用しやすいかもしれませんね。
いつか機会があればこちらも行ってみたいです。
東京都庭園美術館情報
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