ホットプレートが欲しいけど従来のホットプレートは重いし、嵩張るし、消費電力は高いし、煙もくもくで部屋は臭くなるし…と考えていたところに、家電量販店で「次世代ホットプレート」を謳った製品に出会いました。
その名も「abien MAGIC GRILL」
ホットプレートは仕組み的には枯れ果てた古典的な家電。
電熱ヒーターの上に乗せる交換可能なプレートが何枚か付いて1万円しないくらいで売ってますが、近年はそんなイメージを払拭するような、おしゃれで可愛らしい製品が登場して話題になったりもしました。
しかし、このホットプレートは違います。
値段はちょっとお高めですが、ヒーターとプレートが一体化して、その薄さは約3mm。
確かに、次世代感、あるかも。
今回は、家電量販店で一目惚れして買ってしまったMAGIC GRILLでホットケーキを焼きながら、良いところ悪いところをチェックしていきます。
真っ白な箱を開けると、取扱説明書と補足説明、簡単なレシピブックが登場。
その下には、ヒーターと一体になったプレート、さらにその下には両サイドの足(兼、電源部分)と電源コードが入っています。
プレートを裏返し、3本の電極が出ている方に電源スイッチ(ダイヤル)付きの足を、もう片方に何もついていない足を装着。
プレートには縁がありませんが、僅かに弓形に、中央に向かって湾曲していて、お肉などから出た油分や水分は真ん中に集まりそう。
温度調整はLOWとHIGHの2パターンで、LOWは180〜200度程度、HIGHは250程度まで温度上昇するようになっている模様。
一般的なホットプレートはもっと細かく調節できることが多いので、ここは少し残念ポイント。
しかし、消費電力は最大770Wと記載があり、一般的なホットプレートで同程度の温度(250度)に設定した時よりも500W程度低いため、熱効率は良さそう。
プレートを横から見ると、ヒーターを間に挟んで止めているネジの受け側の位置が薄らと分かりますが、上から見ると気にならないし、実際に使う上では全く問題なさそう。
さっそく、温度設定をLOWにしてホットケーキを焼いていきます!
プレートはおたま1杯分の生地を2枚並べてちょうど良さそうな広さです。
身近なもので例えると、A4用紙2枚分、A3用紙1枚分を少し大きくしたくらいのサイズ感で、2人家族くらいにちょうど良さそう。
3〜4人家族、パーティー用となると少し物足りないかもしれません。
外周2〜3cmを除いてプレートのほぼ全域にヒーターが配置されているので、均一に火が通ることが推しポイントのようですが、ホットケーキの焼き加減からも均一さが見てとれます。
焼き上がったホットケーキにバターを添えていただきます。
うん!問題なく美味しい!
一般的なスーパーのホットケーキミックスを使ったので、味自体は普通に美味しいホットケーキが焼けました(笑)
強いて言えば、やっぱりバターって美味しい…(笑)
プレートがよく温まった状態で1枚だけ焼いてみましたが、ちょっと温度が高かったようで、しっかり焼き色が。
ホットケーキを焼くときは、焼く度に一度OFFにして、生地を流してからLOWにしても良さそう。
この辺りは、使いながらコツを掴んでいく必要がありそうです。
ただ、油を引かずに焼いても、焦げ付いたりすることもなくスルンと返せたのはGOOD。
フライパンで焼くと、まず1枚ずつしか焼けず、油を引いた方が確実で、濡れ布巾を横に用意して温度調整をし、蓋もするとより安心──みたいな感じですが、このプレートなら机に置いて椅子に座った状態で焼き加減だけ見ておけば良いので大分手軽です。
後日、焼き肉もしてみました!
こちらも油なしでも焦げ付かず、ノンオイルでヘルシーな気持ちで焼くことができます。
少し厚めのお肉と野菜を焼くと、ほんの僅かに煙が。
どちらかというとお肉から出る油が原因のようで、キッチンペーパーでこまめに拭き取りながら焼くと良さそうです。
この辺りに面倒臭さを覚える人なら、油が下に落ちるタイプのホットプレートの方が楽かもしれません。
使い終わった後のプレートは、温度が下がる前にキッチンペーパーで汚れをある程度拭き取り、冷め切ってから足を取り外したら丸洗いが可能。
温かいうちに拭き取っていれば、ほとんど汚れが残っていないので、ササっと洗剤で洗えば終わりなのは楽ちんです。
お湯をかけたり、タワシで擦ったり、洗剤で何度も洗う必要がないのはコーティングが優秀なおかげでしょうか。
- プレートが薄く、脚部を分解して収納できるので省スペース
- ヒーターとプレートが一体化しているため熱効率が良く、省電力
- プレートのコーティングが優秀で、軽く拭き取ってから洗えばキレイになる
- プレートが1枚しかない(よくあるグリルプレートやたこ焼きプレートは無い)
- 温度設定が2段階しかない
- 縁がないので水分量が多いものは調理できない
ヒーターとプレートが一体化していることにより省スペース・省電力を実現できているので、多様なプレートが無いというのは仕方ないけれど、温度調節ができないというのが残念。
それでも、他のホットプレートにはないメリット、そして格好良さがあるので私は気に入りました!